白口

白口(しらくち)地区は江戸時代の270年間、白口の坑口から入って手掘りで鉱石を掘り、生野の町に運んで精錬をしていました。当時は遊郭、居酒屋、その他諸々の店も栄え「白口千軒」といわれるまでになっていましたが、現在は過疎化が進み人家も数少なくなっています。

白口のお宝

三十三体観世音菩薩像

白口と金香瀬山を結ぶ愛宕山山道に祀ってあったが風雨で傷みが激しくなるのを心配し昭和60年頃現在地(本谷庵跡)に移設した。

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生白(いくしろ)稲荷神社

昭和7(1932)年の大陥没に続く昭和10年の蟹谷坑陥没で坑口上の神社も埋没しかけたため現在地に鎮座。社前の灯篭は天保6(1835)年と明治28年(御料局時代)の造立。

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若林坑口

白口千軒といわれた白口には各所に坑口跡があるが若林坑は金香瀬坑(現在の史跡・生野銀山のあるところ)に通じており、ここから通勤していた人もあった。軌道も残っており往時が偲ばれる。

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白綾の滝

白口本谷(ほんだに)にある名勝。落差30mで白綾の名にふさわしい優美な流れである。四季を通じて風情があり特に紅葉の頃は見事である。

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白口千軒跡

慶長の頃(1600年代)白口の各所は隆盛を極め「白口千軒」といわれるほど人家が立ち並び、2階、3階の家もあった。

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乙女の滝

白口村へ入る手前にあり風光明媚な滝で、上から見下ろせるのも珍しい。

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